あの時この場所で。


やばーい・・。


このまま誰にも

『おーい』
見つからないで死んじゃったら

『なにしてんの?』
怪談になって語り継がれちゃうの~!?

『おいっ道路に座り込んで何やってんの?』

「ふぁっ!だれ?!」

『誰ってことはなくねぇ?
 座り込んで百面相してっから
 声かけたのー』

『んで?どしたの?』

あー迷子に病院に行けないなんて
言えない・・・恥ずかしい・・・・

「えっとー・・・すぐそこの病院に
行きたいんです。」

かくかくしかじかで・・・
・・・
・・・

『青葉中から徒歩5分の青葉中央病院に
行けないって相当な方向音痴じゃね?
てか怪我 大丈夫??』

「いや 立ち上がれないくらいには
やばい!」

『んーじゃおんぶしたげるよ!
歩けないでしょ?』

「いいんですか?
でも、重いから・・・」

『そんな気にすんなよ!ほらっ』

そう言ってしゃがんで背中を向けてくれた。

「じゃ 甘えさせてもらいます。
お願いします。」



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