【短】虹色
「キラキラしてる…」
「え?」
「今ね…気持ちが…凄くキラキラしてるよ」
「うん…あー…そっか。…なるほど、ね…そうかも」
そう言い合いながら、抱き締め合う。
言葉なんて、幾つあっても足らないくらい。
色を変えて、重なり合って、また絡み合っていくあたしの想い。
一秒先の色なんて、きっと傍にいる貴方にさえ量れないから。
「もっと、話そうよ?都夢の事、もっと知りたい…」
「いいよ…じゃあ、何から話そうか?」
「何でもいい…それが、都夢の言葉なら」
虹色の光。
切ないほど、透き通っていて、とても綺麗で。
だけど、見えない強さで包まれている。