【短】虹色
昔、誰かに冗談で、「表に出ないだけで、実はお前の瞳って物凄く饒舌なんじゃん?」と言われた事があるけど。
それが本当なら、こんなにも敏感に感じ取ってくれる人なんて今まで誰一人としていなかったから。
不安になる。
臆病になる。
そして…。
また、好きになる。
好き…?
そっか。
あたし、本当に彼の事が好きなんだ…。
自覚すれば、更に…想いは重力を増して。
押し潰されそうなほど。
破れてしまいそうなほど。
好きで、好きで堪らなくなる。