真夏のプール
そんな風に私が戸惑っていると、突然私の頭をカバーしてくれていた真海の手が動いて、無理矢理向かい合わせに座らされる。
そして彼は『ふぅ』と一度深呼吸して、
「俺、涼夏のこと好きなんだけど」
と、私を見つめながら言ってきた。
あぐらをかいて座る真海と、両足をベターっと床につけて、いわゆる女座りをしている私の間に少しの沈黙が流れる。
いつものふざけている真海の表情とは一変して、今までに見たことないくらい真剣な顔。
ってことはつまり、本気だよね。
告白なんだよね?
私、今、パニック状態です。
「え、っと、真海が、私を?好き?」
もう何がなんだかわらなくなって、上手く言葉が出ない。
「あぁ」
「ちょっと待ってよ?それって、女として、みたいな?」
「うん、まぁ。てか、俺も恥ずいって」
全く頭が追いつかなくて、真海を質問攻めにしちゃう。
恥ずかしいと言いながら口に手を当てた真海が、これまたイケメンに見えて仕方ない。
てか違う!そうじゃない!
だって、
だってこれって…
両思いなんだよ?!
でも…