私を拾ってくれませんか?
「この女の子。大丈夫かな?どうする?裕也。」


そっとしてて下さい。


「蒼司〜。その前にこの子、生きてるよね?おーい、君大丈夫〜?」


ハァー。

生きてることだけ伝えて、早くどっかに行ってもらおう。


「…大丈夫です。」


そう言いながら、目を開け、壁にすがりながらゆっくり立った。


視界が明るくなり、逆光でよく顔が見えないが5人の男性だと言うことだけは分かった。


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