私を拾ってくれませんか?


「ねぇ、とりあえずさ、場所変えようよ。ここだと目立つよ。」



「そうだね。蒼君。」



そう言われて、ハッとした。



周りを見れば、この辺に住んでいるであろう主婦さん達がチラチラとこちらを見ていた。



何私は目立っているんだ。



「君もね?歩ける?」



優しくそう言われた。


「はい。大丈夫です。」


大人しく付いて行こう。


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