君のいる世界で夢を見る
診察室には、私達と面識のある榎本(エノモト)咲夜先生がいた。
「2人とも元気だったかい?」
「はい。」
「小さい頃に会ったきりだからな…。で、今日は妹さんのほうだったっけ?」
「陽葵です。ここのところ体調が悪くて…」
「詳しく話して?」
「…はい」
私はこれまであったことを榎本先生に全部話した。
「そうか…ひとまず血液検査をしようか。」
「分かりました。」
血液検査が終わり待合室で待機していた。
「お姉ちゃん。」
「ん?」
「血液検査の結果ってすぐ出るものなの?」
「榎本先生が陽葵の体調のことすごい心配していたのよ。すぐにでも、原因をつきとめたいらしい…」
「そう…」
「朝比奈さん。中へお入りください。」
再び診察室に戻った。