君のいる世界で夢を見る
あれから1週間。
今日は2回目の診察の日…。
お姉ちゃんと2人で市民病院に来ていた。
「陽葵ちゃんとお姉さんに1つ聞きますが」
「何でしょう?」
「入院して治療することをお勧めしますが、お2人はどうですか?」
「入院…どのくらいかかりますか?」
「そうだね…短くても30日くらいかな?」
「30日って…1ヶ月も入院ですか…?」
「長くて60日くらいかな。」
「入院したら、学校にも…?」
「もちろん。行くことはできません。」
学校にもう行けない…??
そんなの…
「私。学校行きたいです」
「陽葵…でも入院しないとあんた!」
「お姉ちゃん…私ね、3ヶ月っていう大切な時間を与えられたんだよ」
「陽葵…」
「後悔しないように生きたいんだ。」
私はもう3ヶ月しか生きられない。
それなら、残された時間は大切な人達のために使いたい。
「分かりました。でも、もしもの事があれば即入院させますからね」
「…っありがとうございます…!!」
「榎本先生!また宜しくお願いします。」
そのまま病院を後にした。