君のいる世界で夢を見る
「陽葵さ…本当にそれでいいの?」
「え…?」
「入院すれば、少しは長く生きれるかもしれないんだよ?」
「うん…分かってる。」
「なら!」
「でも、入院して…下手したら60日外に出ることも出来ない。残りの時間を病院生活で終わらせたくないんだ。」
「それは…」
「小羽達やお姉ちゃん。私の大切な人達と普通の生活を送りたい。」
「……陽葵」
「お姉ちゃん心配してくれてありがとう。私一生懸命生きるから」
「うん…。」
私を抱きしめながらお姉ちゃんは泣いていた。