君のいる世界で夢を見る
「陽葵ーこっちこっち!」
「お姉ちゃん。病院遠いの?」
「そんなに距離はないけど少し離れてるみたい。」
「そっか〜」
外灯が並んでいる狭い道をお姉ちゃんと2人歩いていた。
「あれから、もう大丈夫?」
「なにが?」
「なにがって…体調にきまってるじゃない」
「なんともないよ…!」
「まぁ、病院にいけばひとまず安心だから」
「…うん」
その病院は最近できたばかりの市民病院だった。