やりなおしちゃってもいいんですか?
ふと思い出した。
「ね~、アロマのステーショナリーの進行具合ってどう?」
少し前に私の勤めているお店に来て熱心にアロマのことを聞きに来た。
「あ~、香りについてはもうちょっと調整が必要かもしれないけど
ほぼほぼメグがチョイスしてくれた物でいけそうだ。
後はデザインなんだけどね
結構大変で、今週はずーっと会議会議、残業残業って感じで・・・」
浩二は苦笑いしながら小さく溜息をこぼした。
・・・もしかして私が何も連絡来ないってふて腐れてたとき仕事が忙しかったってこと?
そんなことも考えられずに私は浩二に対して不満を持っていた。
あ~自分の心の狭さに情けなさを感じる。
「メグ?どうした?」
浩二が私の顔を覗き込む。
「え?・・・ううん、なんでもない。
それよりアロマのことならアドバイスできるから
困ったことがあったら何でも聞いてよ」
取り繕うために言ったわけじゃなく、今取り組んでる物や手に持っている浩二が
デザインした商品を目の前にして協力出来たらと素直に思った。
「・・・サンキューな」
浩二に頭をポンと撫でられ心の奥がジーンとして暖かい気持ちになる。