やりなおしちゃってもいいんですか?
確認の気持ちを込めて「俺たちの部屋?」と聞き直す。

「そう、俺たちが将来一緒に暮らす部屋を
こんな感じにしようよっていったんだけど・・・」

冗談ではないのは浩二の真面目な顔でわかった。

いずれ結婚するって言う意味なのかと思ったけどちゃんと言葉にして欲しいと

ちょっと欲張りな気持ちになった私は再び聞き直すと

浩二は私に笑顔を向け「・・・そういうこと」とだけいいながら歩き出した。

「え?ちょ、ちょっと~浩二・・・ちゃんと言ってよ~」

私は浩二の腕に自分の腕を巻き付けた。

つい最近まで恋人もおらず、結婚なんで夢のまたゆめだとおもっていたからだ。

でも夢じゃなくなるかもしれないことにうれしさを感じた。



組み立て式のウッドシェルフや小物を買った私達は浩二の住む

マンションへと向かった。

駐車場で荷物を下ろしながら一緒に組み立てようねと

2人で話をしていたときだった。

「こうちゃん?」
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