やりなおしちゃってもいいんですか？

彼女の器 後編

絶対に帰らないと言い張る彩ちゃん。

とりあえず今日はホテルに戻って明日改めて話し合おうと

浩二が折れた形で提案するも

「ホテルなんてとってないよ」

当たり前でしょとでも言いたげに浩二のベッドに腰掛ける。

帰る気0の泊まる気１００％といった感じだ。

「まじかよ～勘弁してくれよ。
お前泊まるとこも決めないでどうするつもりだったんだよ」

浩二はその場にしゃがみ込むと頭を抱える。

「どうするつもりって。こうちゃんと一緒に住むつもりで来たのよ！
まさかこんなことになってるなんて･･･思ってなかったんだもん」

彩ちゃんの怒りの矛先が私に向けられる。

私がもっと若くて恋に真っ直ぐで・・・何に対しても勢いがあれば

冗談じゃない！浩二は私の彼よ！って言えたんだろうけど

彩ちゃんの迫力に完敗状態で言い返せず救いを求める様に浩二を見るが

浩二も同じ様に私を見る。

ダメだこりゃ･･･