やりなおしちゃってもいいんですか？
リビングよりも部屋が小さい分、緊張感というか圧迫感というか

自分の部屋なのに全く落ち着かない。

しばらく無言が続くが最初に言葉を発したのは彩ちゃんだった。

「なんで、こうちゃんと別れたんですか？」

私の目を見る彩ちゃんに目を逸らすのは許されないと感じる。

「それは･･･」

浩二の事よりも友達の言葉を信じてしまったことだと言ったらきっと

いろいろと言われるんだろうけど

彩ちゃんの真剣な思いを知っているだけにごまかしはきかない。

私は浩二との出会い･･･そして別れるまでのことを掻い摘まんで話した。

「･･･結局その喧嘩が原因で別れちゃったんだけど、浩二が引っ越した事も
かなり後に知ったし・・・引っ越し先が北海道だった事も
実は再会したときに知ったの」

彩ちゃんは途中で反論したりすることはなく私の話を黙って聞いていた。

話終えると今度は彩ちゃんが浩二との出会いを話し始めた。
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