やりなおしちゃってもいいんですか?
「ありがとうな。でも…ごめん・・・俺、引っ越しをする前に付き合ってた
彼女のことが忘れられないんだ」

「え?それって・・・こうちゃんの彼女?」

頭が真っ白のなか声を振り絞って尋ねると

浩二は首を横に振った。

「元カノなんだけどね。ちょっとした勘違いで喧嘩になって
売り言葉に買い言葉で別れちゃったんだ。
だけど・・・俺の中では彼女はメグだけなんだ」

**************

「まさか告白して即フラれ、しかもこうちゃんの好きな人の名前まで
聞かされるとは・・・今思い出しても悔しいやら悲しいやら・・・」

彩さんが私をじーっと見つめ大きく溜息をつく。

「でも・・・別れた彼女は遠く離れた北海道にいるから
そのうち彼女のことを諦めるてくれると思ったの。
諦めて私を好きになってくれると思って…だから
いつでもお嫁に行ける万全の体制を整えてこうちゃんに会いに来たのに
まさか元カノと再会しておまけに復縁しちゃってるなんて・・・思わなかった」

こういう場合なんと返事をしたら良い物か・・・

「頭では諦めなきゃって思うんだけど・・・メグさんがいい人でも
やっぱり無理」

私は彩ちゃんの話を聞くしか出来なかった。

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