やりなおしちゃってもいいんですか?



…だよね~~

彩ちゃんと1時間ほど話をしたが、何の解決もしないままで交渉決裂といった具合だ。

仕方がないと思う私って甘いのかな~

でも何年も思い続けた人をあっさり諦めるなんて普通できないよね~

だってわかれたって簡単に気持ちを切り替えることなんてできないんだもん。

だけど…浩二の事を諦めるまでここにいるっていうのも

難しいわけで…

それでも自分の言いたいことは一応言ったつもりだし

これ以上は言えない。

やっぱり自分から北海道に帰るって言うまで待つしかないのかな。

そんなことを考えながらそのままベッドに倒れこむ。

でもな~~絵になるのは彩ちゃんかな~だってかわいいんだもん。

普通なら男はほっとかないと思うんだけど…浩二も物好きだよね~

別れても私の事が好きだったなんてさ、問題はまだ解決してないけど…

「フフッ…」

そのことに関してはなんだかうれしくって思わずぎゅっと枕を抱きしめる。

その時だった

浩二からのメールの着信音が鳴る。
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