やりなおしちゃってもいいんですか?
『今電話しても大丈夫?』

メールの返事をする代わりに私から電話をすると

浩二はワンコールで電話に出る。

『もしもし?どう?彩…迷惑かけてない?』

浩二のもどかしさが電話を通してでも伝わってくる。

「大丈夫だよ。彩ちゃんといろいろ話ができたし・・・」

全く結論は出てないけど…

『そっか~。でもそう簡単ではないんだよな…メグやお母さんに
迷惑かけて申し訳ないけど彩の事頼むわ』

「うん…」

本当は会いたいけど…今は我慢我慢。

あまり話をしてるともっと会いたくなるから

ここで電話を切ろうとした時だった。

『あっ!そうだ。言うの忘れてたけどまた…メグの店に行くかもしんない』

「え?もしかして新商品の?」

『そう…詳しいことは店で…』

って事はお店で会えるんだ。

「うん。じゃあ…また」

彩ちゃんがいる手前堂々と浩二に会えないけど

店で会えるんだ。

うれしい!

彩ちゃんには悪いけど…私も無理。

浩二は…譲れない
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