やりなおしちゃってもいいんですか?
「え?!そんなこと…いいんですか?」

上野さん驚いた。

「いいですよ。でもここが使えるのは7時以降になってしまうので
帰りが遅くなりますが大丈夫ですか?」

上野さんは顔をぶんぶん横に振る。

「とんでもないです!こんなわがまま聞いてもらえるなんて…」

今にも泣きそうな上野さんに私は首を横にふる。

「一生に一度の大切な結婚式のお手伝いをさせていただけるなんて
私もうれしいです。素敵なキャンドル作りましょうね」

「はい」上野さんは何度もうなずいた。

じゃあ今から必要な材料の見積もりを出さなくては‥‥と

引き出しから電卓を取り出そうとした時だった。

「それ!私にも手伝わせてください」

聞き覚えのある声にパッと顔を上げると

そこにいたのはなんと彩ちゃんだった。
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