やりなおしちゃってもいいんですか?
とても優しそうな人で、上野さんを見る目に二人がとても幸せなんだと

わかる。

「はい。彼も参加したいっていうので…大丈夫ですか?」

私は笑顔で頷く。

「是非参加してください。お二人で作った方が絶対いいです」

それを見ていた塩田さんも

「私も結婚式やるなら手作りキャンドルにしたくなっちゃた」

と今から始まるキャンドルづくりに興味津々だ。

するとまた店のドアが開く

「遅れてすみません!」

やってきたのは彩ちゃんだった。しかも両手に紙袋

「大丈夫だよ。これからだから…っていうかショッピングでもしていたの?」

彩ちゃんは首を左右にふる。

「違います。お弁当作ってきたんです」

彩ちゃんがカウンターに紙袋をドンと置くとみんなの顔がパッと明るくなる。

「なんかすごく楽しくなってきましたね~」

一番喜んでいるのはどうやら塩田さんの様だ。

「それじゃ~皆さん。作りましょうか!」

私の掛け声に「はい!」とみんなの声が重なった。

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