やりなおしちゃってもいいんですか?
ヒラヒラ系のかわいいブラウスとスカート。毛先が内巻きの
かわいらしい女性だった。
浩二は面倒くさそうな顔を浮かべる。
「彼女?」
と聞くと「なわけねーだろ。同じ部署の単なる後輩」と即答する。
女性は浩二の前に立った。
私がいてもお構いないって感じからすると
この子は浩二が好きなんだとすぐに気付く。
「こんなとこで杉谷さんに会えるなんて超ラッキー。
あの・・・これから一緒に食事にいきませんか?」
上目遣いで必要以上に瞬きしながら
自分アピールする強引さに凄いと感じる。
「私なんかよりあの可愛い子といった方がいいんじゃないの?」
私が小声で浩二に話しかけるといきなり私の肩を引き寄せた。