やりなおしちゃってもいいんですか?
「は?おまー」
浩二の顔が歪んだ。
「確かにあんな別れ方は大人げなかったよ。だけどそれは過去であって
私はお互い謝ったことでやっとやっと失恋の呪縛から解放されて新しい恋を
見つけられるって思ってるのに」
拳を握りしめ自分の思いをぶつけた。
さすがにこれだけ言えば考え直すだろうと思った。
だけど目の前の浩二は頬杖を付きながら呆れ顔で溜息を漏らす。
「何夢みたいな事言ってんの?新しい恋なら目の前にいるじゃん。
大人になったオ・レ」
自慢げに自分を指さす浩二に私は何も言い返せなくなった。
だって、何を言ってもきっと全て自分に置き換えて話すに決まってんだから・・・
一体どうなっちゃうの?