やりなおしちゃってもいいんですか?
「・・・・・・」

なんなのこれ・・・

私は玄関先で立ち尽くす。

母が父の元に早く駆けつけたい気持ちもわからんでもない。

母も2年前にぎっくり腰を経験していたからだ。

自分がぎっくり腰のつらさをわかってるから早く父の元に行きたい。

その気持ちはわかる。

わかるけどさ~~!

工事が終わって浩二がマンションに戻ってからじゃダメだったの?

何で元彼と二人きりにさせるんだよー!

・・・って母は私の過去を知らないけどさ

がくっと肩を落とすと私の肩を浩二がポンと叩く。

「なに?」

不満げに思い切り口を尖らせ浩二を見ると私とは真逆で

めっちゃ笑顔だ。

「お母さん、忙しいのに朝ご飯つくってくれたんだろう?
早く食べて支度しようぜ」

肩から手を離すと浩二は先に台所へと向かった。

なによ~めちゃくちゃ余裕な顔しちゃってさ~

う~~一気に気が重くなった
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