やりなおしちゃってもいいんですか?
私は多分怖いんだ。

浩二の様にポジティブじゃないし、こうやって2人でいることも

まだ現実味がしない。夢の中にいるような感じだ。

恋愛に慣れていないし・・・私は過去を引きずりすぎている。

それが凄く恥ずかしくて・・・私は下を向く。

「ねえ、メグ?」

「な、何?」

返事する声も小さくなる。

「もうあの頃の俺じゃない。だから・・・もう一度俺にチャンスをくれよ」

私を見つめる浩二の目は凄く真剣で自信に満ちた大人の顔だ。

だけど・・・

どうしても踏み切れず躊躇してしまう。

確かに浩二はかっこいいし、久しぶりにこうやって会話をしたら

最初はぎこちなかったけど徐々に自然と話せる様になった。

でも、浩二の事が好きなのか?と問われるとよくわかんない。

8年の空白は私には決して短い時間ではないし、

私は今の浩二の事を知らなすぎる。
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