やりなおしちゃってもいいんですか?
バレンタインを1週間前に控えたある日の放課後、
美化委員の当番が終わって一人教室に戻り
帰り支度をしていると浩二が教室に入ってきた。
「あれ?遅いじゃんどうしたの?」
帰り支度をしながら話しかけると浩二は首を横に振りながら否定し、私の前に立った。
「あのさ・・・もうすぐバレンタインじゃん。
田嶋って誰かにチョコを渡す予定ってあんの?」
体は私の方を向いているのに視線は完全に斜め下だ。
もちろんチョコをあげたい人はいるよ。
目の前に・・・
だけど学年1のイケメンの浩二がバレンタインに大量のチョコをもらう事は容易に想像できた。
告白する勇気もない私は友達のままでいいと思っていたから
バレンタインチョコは父の分しか用意していなかった。
「お父さん・・・かな」と伏し目がちに短く答える。
だが、浩二は黙ったままで何も言おうとしない。
「ねぇ・・・杉た-」
「あのさ」
私と浩二の声が重なりお互いに顔を見合わせる。
浩二の頬がほんのり赤くなっていた。
私は浩二に見つめられそれ以上に顔が火照った。
何か言わなきゃ・・・そう思っていると
「あ、あのさ・・・俺に・・・チョコ頂戴!」
浩二が私の目の前で手を合わせた。
美化委員の当番が終わって一人教室に戻り
帰り支度をしていると浩二が教室に入ってきた。
「あれ?遅いじゃんどうしたの?」
帰り支度をしながら話しかけると浩二は首を横に振りながら否定し、私の前に立った。
「あのさ・・・もうすぐバレンタインじゃん。
田嶋って誰かにチョコを渡す予定ってあんの?」
体は私の方を向いているのに視線は完全に斜め下だ。
もちろんチョコをあげたい人はいるよ。
目の前に・・・
だけど学年1のイケメンの浩二がバレンタインに大量のチョコをもらう事は容易に想像できた。
告白する勇気もない私は友達のままでいいと思っていたから
バレンタインチョコは父の分しか用意していなかった。
「お父さん・・・かな」と伏し目がちに短く答える。
だが、浩二は黙ったままで何も言おうとしない。
「ねぇ・・・杉た-」
「あのさ」
私と浩二の声が重なりお互いに顔を見合わせる。
浩二の頬がほんのり赤くなっていた。
私は浩二に見つめられそれ以上に顔が火照った。
何か言わなきゃ・・・そう思っていると
「あ、あのさ・・・俺に・・・チョコ頂戴!」
浩二が私の目の前で手を合わせた。