やりなおしちゃってもいいんですか?
「え?じゃあやっぱり・・・泥棒?」

不安な表情で浩二に問いかけるとなぜか私を見てニヤリと笑う。

「ネコ」

「は?」

予想外の言葉に私は目を丸くする。

「リビングの窓が微かに開いていて、どうやらそこからネコが

侵入していたみたいなんだよ。

俺の顔見て慌てて逃げたけどね」

浩二はリビングを指さすとフローリングにはネコの足跡があった。

「ネコだったんだ~~」

犯人がネコだとわかった私は緊張がほどけたように力が抜ける。

でも泥棒じゃなくてよかった~

とホッとしたところで改めて自分の今の状況を

確認する。

あの時私は全裸で風呂場から浩二に電話をかけた。

そして今私はパジャマを着ている。

家には私と浩二の2人で・・・私はさっきまで意識がなかった。

と言うことは・・・
< 77 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop