やりなおしちゃってもいいんですか？
このことがきっかけで私達は付き合うことになったんだけど･･･

正直、浩二と付き合っている時の私は幸せと不安が常に交差していたと思う。

自分に自身がないから常に、私のどこがいいの？

私なんかより可愛い子や美人な子はたくさんいるのにとネガティブ思考。

でもそう思う反面、浩二への思いは日を追うごとに増していた。

私たちは学生だったこともあり、健全な交際だったと思う。

一緒に下校したり、図書館でテスト勉強をしたり、

映画鑑賞したり・・・ショッピングモールのフードコートで長時間話をしたり・・・

もちろん何もなかったわけではない。

初キスの相手は勿論浩二だった。

付き合って半年経ったころ、夕方の誰もいなくなった公園のベンチ。

唇が触れる程度の軽いキスだったけど人生初のキスが大好きな浩二なんだもん。

心臓が跳ね上がるくらい緊張したけど・・・それ以上に幸せ度も跳ね上がった。

しかも「ずっと一緒にいいようね」と言われた

私は、少女漫画の主人公になった様な気分だった。

この時の私は、おとぎ話のようにこの先もずっとずっと浩二と一緒にいられる。

もしかすると将来は、浩二のお嫁さんになれるのかも･･･なんて本気で思っていた。

だが現実は私に厳しかった。
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