やりなおしちゃってもいいんですか?
「ところで…どうしてマンションに来たの?
連絡くれればよかったのに・・・」

私は浩二の顔をまともに見れずテーブルの上に置いた

ジャムの入った紙袋を指さす。

浩二は手を伸ばし紙袋をとると中を覗き込む。

「え?これって・・ジャム?」

私は黙って頷く。

「もしかして…メグが作ったの?」

「うん…逆上せたとき助けてくれた…お礼に」

ぼそぼそっと小さな声で答えると浩二は凄く嬉しそうにほほ笑む。

「食べたい」

「え?」

浩二は立ち上がる。そして私を見下ろすとニコッとほほ笑む

「メグの作ったジャムでパンが食べたいからパン買いに行こう?」

「え?」

驚いていると浩二は私の腕を掴んでいた。

「…いや違う。デートしよう。で、ついでにパン買って帰ろう」

デートという言葉に私の胸は高鳴った。
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