やりなおしちゃってもいいんですか?
デート・・・そして
白紙だった私のスケジュール張に急きょ予定が入った。
デートという言葉にそわそわしてしまうのはご無沙汰だったからなのか
それとも相手が浩二だからなのかわからない。
本当にこの服でよかったかな・・・
突然決まったデート。服装をあれこれ考える時間と気持ちの
余裕もなくクローゼットを開ける。
すぐ目に入った水色のワンピースと薄手のカーデをとると速攻で着替える。
そして早々とメイクを直し、先日会社帰りに寄った雑貨屋で買った
籠バックに財布やスマホなどを入れると急いで階段を下りる。
浩二はリビングのソファーに座りながらテレビを見ている。
「お、おまたせ」
リビングの入り口から声をかけると浩二はテレビの電源を落としながら
立ち上がり、私をじっと見つめる。
「な、なによ」
じろじろ見られるのが恥ずかしくてついぶっきらぼうな言い方をしてしまう。
「ん?いつもパンツ系だから新鮮っていうか・・・似合ってる」
「あっ・・・そう」
褒められる事に慣れてなくて…本当はありがとうって素直に言えばいいのに
恥ずかしさも上まって可愛くない返事をしてしまった事に後悔する。