March
中間テストの結果が出た……。わたしはホッとした。
全学年300人中44位。まずまずの好成績だった。心配していた数学もどうにか平均点を越えていたし、とりあえずは安心。
「ホッシーどうだった!?」
将紀君のニックネームがホッシーになった。保科だかららしい。
もう一人のトロンボーン吹きの谷上さんが尋ねていた。
「え?………3位だった」
「うひょーかっこいー!」
保科君、すごっ。
わたしはただそう思った。なんか、住む世界が違うって感じだ。
わたしは今日、将紀君と一緒に合唱部の見学に行くことになっていた。
「わー、入部希望!?」
合唱部の部室、音楽室に入ると、2年生らしい男子の先輩が話しかけてきた。
「は、はぁ……」
「やったー!じゃ、飴をあげよう」
「あ、ありがとうございます…」
キャラメルをもらった。なんか調子のいい人だ。黙っていれば好青年なのに。
「うちの部長だよ。城ケ崎部長の昔からの友達で、有澤先輩」
将紀君が耳打ちした。
「え、この人が」
「よろしくー」
「はい、よろしくおねがいします」
有澤部長の後ろから、わらわらと他の部員達が現れた。女性合唱だから女の子ばかりだ。
「……あれ?この部活って女性合唱じゃないの?」
「ああ、俺は女声をだしてます」
有澤部長は女声で歌うらしい………意外だった。
「なになにー?ホッシーの彼女?」
他の部員のうちの一人がそういうものだから、将紀君もわたしも一斉に否定した。
「ちがうちがう」
わたしは今日から合唱部の一員にもなった。これから兼部で忙しくなるだろうけれど、頑張るしかない。
全学年300人中44位。まずまずの好成績だった。心配していた数学もどうにか平均点を越えていたし、とりあえずは安心。
「ホッシーどうだった!?」
将紀君のニックネームがホッシーになった。保科だかららしい。
もう一人のトロンボーン吹きの谷上さんが尋ねていた。
「え?………3位だった」
「うひょーかっこいー!」
保科君、すごっ。
わたしはただそう思った。なんか、住む世界が違うって感じだ。
わたしは今日、将紀君と一緒に合唱部の見学に行くことになっていた。
「わー、入部希望!?」
合唱部の部室、音楽室に入ると、2年生らしい男子の先輩が話しかけてきた。
「は、はぁ……」
「やったー!じゃ、飴をあげよう」
「あ、ありがとうございます…」
キャラメルをもらった。なんか調子のいい人だ。黙っていれば好青年なのに。
「うちの部長だよ。城ケ崎部長の昔からの友達で、有澤先輩」
将紀君が耳打ちした。
「え、この人が」
「よろしくー」
「はい、よろしくおねがいします」
有澤部長の後ろから、わらわらと他の部員達が現れた。女性合唱だから女の子ばかりだ。
「……あれ?この部活って女性合唱じゃないの?」
「ああ、俺は女声をだしてます」
有澤部長は女声で歌うらしい………意外だった。
「なになにー?ホッシーの彼女?」
他の部員のうちの一人がそういうものだから、将紀君もわたしも一斉に否定した。
「ちがうちがう」
わたしは今日から合唱部の一員にもなった。これから兼部で忙しくなるだろうけれど、頑張るしかない。