Fate/Kamen Rider 『絶唱果汁戦線 オレンジ』
BBsistersWX
『天地乖離す開闢の星!!!!』

 英雄王の剣から轟音と共に放たれるは天地を引き裂く神造の一撃。創世神話の再現である。

『『C.C.C.!!!!』』

「バカなんですか!!??バカでしたね!!!!」

 相対するのは二人のBBちゃん。もう完全にブチ切れである。

「はーい♥こんな二次創作SSを手にとっていただきありがとうございまーす♥実はカルデアの皆さんを悪魔的に誘う前に♥BBちゃんはギルギルマンへの対処に追われていたのです♥という二次設定なのです♥」

「ハッ!この我に対し、句読点を気味の悪い改変する余裕があるとは流石だな!!」

「余裕無いです!!新刊納期迫ってます!!」

「それにしても貴様、何故に分裂している?人手が足りぬのならばアルターエゴでも眷族でも貴様ならば増やせるであろう?」

 彼はそんなことを問いながら神造兵器を人(?)に向け首をかしげる。

「わからないなら視ればいいじゃないですか!!!!アナタの代わりのアナタは躊躇なく視てきてそれはもう厭な笑みを浮かべながら協力してくれましたよ!!!!」

「ハハッ、別側面の我など知らんなぁ!!そこに性悪女……否、特異点?が在るならば我が翻せばそれで良かろうよ!!!!」

「ソレ知ってるヤツじゃん!!!!」

 チート系後輩が二人といえど相手は神造兵器。押さえ込むので手一杯である。

 そしてBBちゃん的にはこれ以上は時間をかけていられなかった。こんな愉悦馬鹿に生真面目に相手してる場合ではなかったのである。

「オリジナル、あったよ時空の穴。」

 二人のBBちゃんのうち、寡黙で眼が虚ろな方がそう言った。ギルガメシュ相手に激昂してたのはオリジナルと呼ばれた彼女の方である。彼女は片手でBBの応戦しつつもう片方で電子パネルを操作していた。

「GO!でかした!」

 刹那、英雄王ギルガメシュの背後に空間に直接刻まれたチャックのような物体が現れ、それが開かれる。

「ム?貴様、この我を……」

 彼は『ソレ』がなんであるかを即座に理解し、破壊の為に『王の財宝』を展開せんとする。

「あいよー!そこまでだぜ金ピカ!」

 それを見越したように靡くは緑のマント。

 と同時に一本の矢が黄金の鎧の隙間をかいくぐり突き刺さる。

「ぐっ……!」

 視界が歪み、微睡みが襲う。

「スペシャルサモンプログラム、小規模時空隔離まで3…2…1…」

 BBちゃん調合の強力な毒は、彼であってもせいぜい己が宝を蔵に納める事位しか許されなかった。

『『強制レイシフト!!』』

 そして身体から力が抜け、意識は閉ざされ、開かれた異界の門へと吸い込まれていった。
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