HARUKA~始~
「ねえねぇ」
「何?」
またか。
そう思った。
入学式が終わり、その翌日から、ずっと後ろの席の男はこんな感じだ。
私の背中をツンツン。
気づかないふりして無視すると肩ポンポン。
それも無視すると、席を立ち、私の目の前にやってきて、「ねぇ」と言う。
その繰り返し。
しょうもない、かまってちゃんなのだ。
「晴香ちゃん、ここ教えて」
見せられたのは、高校受験を本当に突破してきたのかと疑いたくなるようなド基礎問題。
しかも英語の受動態。
こんなことも分からないでよくここにいられるなぁと思った。一応進学校だよ、ここ。
「私、次の授業の準備があるから」
「え~、けちんぼぉ」
このテンションについていくのがしんどい。
早く席替えの日が来るといい。
そう願って止まなかった。
ーーーそして、コイツにしてやられることになる。
「何?」
またか。
そう思った。
入学式が終わり、その翌日から、ずっと後ろの席の男はこんな感じだ。
私の背中をツンツン。
気づかないふりして無視すると肩ポンポン。
それも無視すると、席を立ち、私の目の前にやってきて、「ねぇ」と言う。
その繰り返し。
しょうもない、かまってちゃんなのだ。
「晴香ちゃん、ここ教えて」
見せられたのは、高校受験を本当に突破してきたのかと疑いたくなるようなド基礎問題。
しかも英語の受動態。
こんなことも分からないでよくここにいられるなぁと思った。一応進学校だよ、ここ。
「私、次の授業の準備があるから」
「え~、けちんぼぉ」
このテンションについていくのがしんどい。
早く席替えの日が来るといい。
そう願って止まなかった。
ーーーそして、コイツにしてやられることになる。