HARUKA~始~
「晴香ちゃん?」
1人でしんみりとしているとどこからか聞いたことのある声が聞こえてきた。
「関くん…」
「晴香ちゃんも来てたんだ。ちょうど俺帰るところだから駅まで一緒に行こう」
私は関くんの隣りに並んで歩いた。
神様はちゃんと私を見ていてくれたみたい。
こうして関くんと並んで歩けることが奇跡のようで、たちまち私の心が溶かされていく。
「晴香ちゃんってさあ、面白いよね~」
突然そう言われて目がまん丸になった。
思い当たることが何ひとつとして無い。
「ドッヂボール、逃げてばっかり」
「私運動オンチだから、ボール、掴めないんだ」
「晴香ちゃん、それ間違ってるよ」
「えっ?」
「運動オンチだからじゃなくて、ボールが怖いんでしょ?運動オンチだったらあんな俊敏に動き回れないし」
そうなのかな…
ボールが怖いなんて思ったこと無かったはずなのに。
完全に無意識だ。
「俺、今度教えるよ」
―――――えっ!?
まさかの1対1で!?
「苦手な人、結構居るから、特別招集しちゃおうかな…」
はあ…安心した。
まさか、そんなはず無いよね。
なんて思っていたけれど、チクッと魚の骨が刺さった時のような微かな痛みを覚えた。
1人でしんみりとしているとどこからか聞いたことのある声が聞こえてきた。
「関くん…」
「晴香ちゃんも来てたんだ。ちょうど俺帰るところだから駅まで一緒に行こう」
私は関くんの隣りに並んで歩いた。
神様はちゃんと私を見ていてくれたみたい。
こうして関くんと並んで歩けることが奇跡のようで、たちまち私の心が溶かされていく。
「晴香ちゃんってさあ、面白いよね~」
突然そう言われて目がまん丸になった。
思い当たることが何ひとつとして無い。
「ドッヂボール、逃げてばっかり」
「私運動オンチだから、ボール、掴めないんだ」
「晴香ちゃん、それ間違ってるよ」
「えっ?」
「運動オンチだからじゃなくて、ボールが怖いんでしょ?運動オンチだったらあんな俊敏に動き回れないし」
そうなのかな…
ボールが怖いなんて思ったこと無かったはずなのに。
完全に無意識だ。
「俺、今度教えるよ」
―――――えっ!?
まさかの1対1で!?
「苦手な人、結構居るから、特別招集しちゃおうかな…」
はあ…安心した。
まさか、そんなはず無いよね。
なんて思っていたけれど、チクッと魚の骨が刺さった時のような微かな痛みを覚えた。