HARUKA~始~
弁当箱は綺麗な状態で返ってきた。


「ありがとう。すんごくおいしかったよ!ちょっとしょっぱ目の玉子焼が俺好きなんだけど、まさに理想通り。晴香ちゃんって料理得意なんだね!」


私はそう言われてたまらなく恥ずかしくなり、顔を紅潮させ、俯いた。


「また機会があったら作ってよ。楽しみにしてる」

「わかった。次も頑張って作るね」


「じゃあ、次は焼き肉弁当をリクエストしておくね」


次もある!


そう分かって私はすっかりご機嫌になった。


「練習、がんばってね!」

「サッカーでも優勝するから、約束」




彼の後ろ姿はいつ見てもかっこいい。



この背中をずっとみていたいと思った。

ずっとずっと近くで応援したいと思った。

ずっとずっとずーーっと私を照らす一番星であってほしいと思った。




ありがとう、関くん。


あなたは私のヒーローです。
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