HARUKA~始~
どれくらい時間が経ったのだろう。


目覚めると窓の外は真っ暗で、遠くにいたはずの先輩が居なくなっていた。


辺りをキョロキョロ見回しても誰もいない。






バサッ。







私の肩から何かが落ちた。


拾い上げようと下を見るとピンクを貴重として、うさぎが描かれた可愛らしいブランケットが落ちていた。

明らかに私のものではない。
こんな女の子らしいデザインのものを私は絶対選ばない。

かわいすぎて恥ずかしいから…




誰のもの何だろう?

でも、私の肩に掛かってたんだよね?






ということは


つまり…






「誰かがかけてくれた」ということ。





私は、しばらくその事実が信じられなくて頭が真っ白になり、呆然としていた。

私にそんなに優しくしてくれるような人居たっけ?





あっ…





やがて、答えらしきものが浮かび上がってきた。


明日お礼しなくちゃなあ…


いや、今までの分をまとめて、クリスマスにプレゼントを贈ろう。



私はそう決心して、荷物をまとめ、図書室を後にした。
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