HARUKA~始~
私の想像を遥かに超え、ゆっくりゆっくり過ぎた高1の1年間。

全然光の速さでなんてすぎて行かなくて、毎日毎日が悩んだり、笑ったり、泣いたり、怒ったり、傷ついたり…。
心が大きく揺さぶられた。

その度に私の心は一気に溶けたり、半解凍だったり、逆に凍りついてしまったり、目まぐるしく移り変わった。



そしてこれからまた新たな生活が始まる。

次はどんな人と出会い、どれだけ私に影響を与えるのだろう?

これからやって来る未来に望むものは何もない。
望むんじゃなくて自分で創るんだ。
自分の生きたいように生きる。

だってこれは「蒼井晴香」の人生だから。



見上げた夜空に今日も星たちは「私を見つけて」と言わんばかりに輝く。


絶対見つけるよ、私だけの星。







静かに目を閉じる。


聞こえてくる、確かに感じる、春の訪れ。











午後9時30分2秒。

桜はまだ何も知らない。
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