結婚適齢期症候群
暑かった夏も終わり、秋の気配がする。
マキは、例の男友達と順調らしく、こないだ付き合って3ヶ月も続いたの久しぶり!なんて喜んでた。
陶芸教室ももちろん続けていたけれど、先生とは完全に師弟の関係らしい。
まぁ、あれだけマサキとべったりだったら、先生に気持ちが残ってるなんてことは皆無だろう。
マキは「チサには話しておきたいことがある」なんて言っておきながら、自分の話ばっかりで全くその「話しておきたいこと」には触れなかった。
私も気になりつつ、それほど大したことでもないのかと、時間の流れと共に忘れていった。
ショウヘイは。
足もすっかり治り、また研修にかり出される毎日だ。
河村部長には相変わらず個室にしょっちゅう呼び出されているけれど、その内容が仕事のことなのか、例の再婚を促されているのかは、ショウヘイの表情からは全くわからなかった。
ただ、以前より少し痩せたような気がする。
ワイシャツを捲り上げた私の好きだった腕が華奢に見える。
ちゃんと食べてるのかな。
夏ばてのせい?
んなこと、今の私にはどうでもいいか。
忘れようとするけれど、いつも職場で顔を合わせる状態は、なかなかその存在を自分の中から完全に消し去ることは難しかった。
だけど、ショウヘイが再婚したら、嫌でもふっきらなきゃならないわけで。
いつの間にか、自分からショウヘイにもう一度ぶつかっていくなんて勇気はなくなっていた。
きっと、ショウヘイももう私には気持ちはない。
何もアクションがないってことはそういうこと。
数ヶ月前、私が出て行った時、追いかけてこようとしなかったのは、きっとそういうことだと段々理解していった。
だから、私にはまた新しい恋が生まれるはず。
本当に運命の相手がショウヘイの他にいるはずだと信じようとしていた。
マキは、例の男友達と順調らしく、こないだ付き合って3ヶ月も続いたの久しぶり!なんて喜んでた。
陶芸教室ももちろん続けていたけれど、先生とは完全に師弟の関係らしい。
まぁ、あれだけマサキとべったりだったら、先生に気持ちが残ってるなんてことは皆無だろう。
マキは「チサには話しておきたいことがある」なんて言っておきながら、自分の話ばっかりで全くその「話しておきたいこと」には触れなかった。
私も気になりつつ、それほど大したことでもないのかと、時間の流れと共に忘れていった。
ショウヘイは。
足もすっかり治り、また研修にかり出される毎日だ。
河村部長には相変わらず個室にしょっちゅう呼び出されているけれど、その内容が仕事のことなのか、例の再婚を促されているのかは、ショウヘイの表情からは全くわからなかった。
ただ、以前より少し痩せたような気がする。
ワイシャツを捲り上げた私の好きだった腕が華奢に見える。
ちゃんと食べてるのかな。
夏ばてのせい?
んなこと、今の私にはどうでもいいか。
忘れようとするけれど、いつも職場で顔を合わせる状態は、なかなかその存在を自分の中から完全に消し去ることは難しかった。
だけど、ショウヘイが再婚したら、嫌でもふっきらなきゃならないわけで。
いつの間にか、自分からショウヘイにもう一度ぶつかっていくなんて勇気はなくなっていた。
きっと、ショウヘイももう私には気持ちはない。
何もアクションがないってことはそういうこと。
数ヶ月前、私が出て行った時、追いかけてこようとしなかったのは、きっとそういうことだと段々理解していった。
だから、私にはまた新しい恋が生まれるはず。
本当に運命の相手がショウヘイの他にいるはずだと信じようとしていた。