届け!私の想い。
「もうすぐ3年生かー」

玲奈が何かを悟ったように言う。

「ん?何それ、どうしたの?」

「別に。あ、明日からテスト。」

「言うなって、それ。」

「ごめん。やばいな数学。」

「はは、ずっと言ってるよねそれ。」

「実梨は、いいよね。塾行ってるし、

余裕だもんね。テスト」

「そんなことないよ!玲奈ちゃん!!」

「絶対バカにしたでしょ?」

「ごめんごめん。バレた?」



「教室入れよー。」

この声は、先生!

「あ、ルンバ。」

玲奈と私の声が重なった。

「ん?ルンバ?」

「あ、いやなんでもないです。」

「なんで、ルンバ?」

「んー、掃除めちゃめちゃしてるから」

ははっと笑ってみせた。

どういう風に思ったんだろう。

私に先生の気持ちはわからない。

やった!今日はいっぱい喋れたな!!



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