届け!私の想い。
やった。先生の視線いただきました!!

なんて、心の中で思ってみる。

あーあ、この想いが誰かに言えたらな。

あの人が好きなんです。

でも、言ってしまったらきっと、

めんどくさいことになる。

だから、言わない。言えない。

私だけの恋。秘密の恋。


「実梨ー早くってば!」

「ごめんごめん。」

「もー、遅い。」

下に降りると先生はもういなくなってた。

手振ればよかったな。

さようならって、言えばよかったな。

もし、今度こんな事があったら、

ちゃんと笑顔で言おう。

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