届け!私の想い。
「吉山せんせー」

おばちゃんとは言えないから、スタンダード

に呼ぶ。

「ん?」

そう言っておばちゃんは、

かわいく振り返った。

「こんにちは、吉山先生。」

「あ、来たの?」

「はい、先生に会いたくて。」

「ほんとにー?」

「はい。」

「ゆっくりしていってね。」

「はい。」

ここに来た目的は、ただ一つ。

先生との思い出を懐かしむこと。

ただそれだけ。

それしか私にはできない。

先生の背中を見送る。

私はあの人に憧れている。

おばちゃんみたいな人になりたいな。

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