届け!私の想い。
「ちょっと部活のぞいてくるけど、

実梨どうする?」

私以外は、皆、同じ部活に入っていたのだ。

「ここで待ってるよ。」

「ごめんね。おばちゃんと喋ってきなよ。」

「うん、そうする。」




私にはやりたいことが一つあった。

それは、先生との思い出の場所に行くこと。

1人で行ってみよう!

2年棟は、職員室がある校舎のすぐ近く。

階段を登って3階に行く。

懐かしいな。

2年5組の教室があったところに行く。

教室はもちろん閉まっているので、

教室の前にある棒に腰掛ける。

誰か来た。やばい、やばい。

知らない人だったらどうしよ。

「あ、いた。友田さん。」

「あ、吉山先生!びっくりした。」

「なんでよ。」

「知らない人だったら、私変な人だなって

思ったから。」

「確かに、そうだね。」


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