きみがおしえてくれたこと
もと来た道を戻るように振り返ると、
鳥居の近くに人影が見えた。
「やばない?高校生でデキ婚て。」
お?
「この辺じゃ別に珍しくないよ」
女?
「いやぁ、ないわ。デキ婚て。100ない。」
なにやら大阪弁で楽しそうにデキ婚を完全否定する女の声。
「割といるよ?学生結婚組。」
デキ婚擁護側の女の声も。
「うそやろ… ど田舎怖。やっぱあれなん?
遊ぶとこなさすぎて、子作りしかすることないからとか?ほら、なんて言うん。アミューズメント的な?テーマパーク的な?そういうやつがないから?」
なかなかな言われよう…
それに大阪弁が
あの堺シティからきた教師に
重なって余計にイラつく。