きみがおしえてくれたこと



「しゅうちゃん!神社行こ!!」


倫也はよっぽど神社の巫女が気に入ったみたいで、
さっそく鑑賞しに行こうと誘われた。



「やだ。1人で行けよ」



あんな口の悪い女は見たくもない。

だいたいなんだよあの態度。

俺、客なのに。




「わかった!!じゃーね!しゅうちゃん!」


えー… 軽くない??

楽しそうな倫也の足音が
終礼おわりの騒がしい廊下に消えていく。



別に俺は地元をディスられたから怒ってるんじゃなくて、仕事なのにあの舐め腐った態度が気に入らないだけ。



あの女の本性知ったら倫也も嫌いになるだろ。

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