きみがおしえてくれたこと
「明日の課題、紀田に集めてもらおうと思ってたのに もうかえっちゃった」
「課題?そんなの俺がやるよ。」
「ほんと?ありがと。」
「これを機に、俺を和奏さん専属の化学係にしてよ」
「だーめ。秋緒 文系でしょ」
和奏さんは綺麗だし、大好きだけど、
俺の事「秋緒」って名前で呼んでくるのが唯一嫌なところ。
「秋緒って呼ばないでっていつも言ってのに、
それ いやがらせ?」
「四宮 秋緒。秋緒のほうが短いじゃん。
じゃ、明日 課題の回収よろしくね。」
俺の目を見ながら にっこり微笑んで 立ち上がり、教室から出て行った。