君のために未来を見よう〜教王様の恩返し〜
「レイ様!?」
反射的に窓を見ると、そこにいたのはレイではなく人間だった。逆光になっているため、顔はよく見えないが男ということはわかった。
しかも、全裸だ。
「だっ誰ですか!?」
男は無言で近づいてきた。
どうして今日は同じようなシチュエーションで追い詰められるのだろう。
ここの警備体制はどうなっているのか。
どうしてこうもたやすく教王の部屋に不審者が侵入できたのだろう。
そして、彼はなぜ裸なのか。
現実逃避なのか、次から次へと今は考える必要がないどうでもいいことが頭に浮かんでくる。
男も警戒しているのか、フィーが二歩下がれば二歩進み、止まればそれに倣うといったふうに動きに合わせて近づいてきた。
こんな状況でも、フィーは目のやり場に困っていた。
彼から目を離すわけにはいかないが、下半身を見るのもはばかられる。
(不幸中の幸いだわ)
逆光でよかった、と変なことに感謝していた。
反射的に窓を見ると、そこにいたのはレイではなく人間だった。逆光になっているため、顔はよく見えないが男ということはわかった。
しかも、全裸だ。
「だっ誰ですか!?」
男は無言で近づいてきた。
どうして今日は同じようなシチュエーションで追い詰められるのだろう。
ここの警備体制はどうなっているのか。
どうしてこうもたやすく教王の部屋に不審者が侵入できたのだろう。
そして、彼はなぜ裸なのか。
現実逃避なのか、次から次へと今は考える必要がないどうでもいいことが頭に浮かんでくる。
男も警戒しているのか、フィーが二歩下がれば二歩進み、止まればそれに倣うといったふうに動きに合わせて近づいてきた。
こんな状況でも、フィーは目のやり場に困っていた。
彼から目を離すわけにはいかないが、下半身を見るのもはばかられる。
(不幸中の幸いだわ)
逆光でよかった、と変なことに感謝していた。