君のために未来を見よう〜教王様の恩返し〜
「今の言葉で十分。周りは騒がしくなるけど、おれ達は変わらない。だろ?」
「はい」
「おれだって、血統がどうこう言うなら『血統書付き』じゃないぞ。雑種の犬に仕えてると思って、気楽にすればいい」
「……レイ様……ありがとうございます」
本当は、そんなありきたりな一言ではいい表せないくらいの想いがあったが、それ以上は不要な気がした。
きっと、わかってくださっている。
僭越なことだろうが、そんな確信があった。
そして、3日後。
庁内にて新教王がお披露目となった。
「はい」
「おれだって、血統がどうこう言うなら『血統書付き』じゃないぞ。雑種の犬に仕えてると思って、気楽にすればいい」
「……レイ様……ありがとうございます」
本当は、そんなありきたりな一言ではいい表せないくらいの想いがあったが、それ以上は不要な気がした。
きっと、わかってくださっている。
僭越なことだろうが、そんな確信があった。
そして、3日後。
庁内にて新教王がお披露目となった。