君のために未来を見よう〜教王様の恩返し〜
「前に、あいつとカドラスが同じニオイがするって言ったの、覚えてる?」
「はい」
疑問に思った言葉だったから忘れていなかった。
「出世欲が強くて、抜け目なくチャンスを探してるところ。おれ達と同じ獣の目をしてる。カドラスにそっくりだろ?」
「……すみません、あまりよく……」
「まぁ、教王庁にいるやつなんて大なり小なりそんなもんだろうから、別にいいんだけど。でも」
レイの表情が急に険しくなる。
「フィーが奴に関わるなら話しは別。彼と結婚を考えてるなら尚更」
「けっ結婚だなんて! そんなこと考えていませんっ」
話しが飛躍しすぎていて、思わず力んでしまう。
「はい」
疑問に思った言葉だったから忘れていなかった。
「出世欲が強くて、抜け目なくチャンスを探してるところ。おれ達と同じ獣の目をしてる。カドラスにそっくりだろ?」
「……すみません、あまりよく……」
「まぁ、教王庁にいるやつなんて大なり小なりそんなもんだろうから、別にいいんだけど。でも」
レイの表情が急に険しくなる。
「フィーが奴に関わるなら話しは別。彼と結婚を考えてるなら尚更」
「けっ結婚だなんて! そんなこと考えていませんっ」
話しが飛躍しすぎていて、思わず力んでしまう。