人外に恋しちゃダメですか?
「あっつ…!」
「我の花嫁に手を出すとは、愚かな人間だな」
腕を離して熱がっている不審者を、炎を出したと思われる人物が神社の手前にある階段から見下している。
「これ以上この土地で悪さをするな。でないと今度は丸焦げにしてやる」
そう言い放つと、炎を操っているらしき人物の周りに先ほどとは比べ物にならない炎がボワッと浮かび上がった。
不審者は「ひっ」と小さい声をあげてどこかに逃げてしまった。