恋がしたい
12月のイベントで
10月の最後にともこが例の彼と食事に行った。
上手くいったら私とさとみ、ともこの3人で登録したグループLINEに送ってと言ってあった。
そしたら何日かたってから連絡がきて、やっぱり彼はともこの事が気になっていたらしく正式にお付き合いするようになったらしい。
11月下旬に3人で集まってお祝いをすることになった
ともこは前より大人っぽくなっていた。
洋服も前は色が派手だったのが、落ち着いた色になっていた。
この前まで全然乗り気じゃなかったのに、食事奢ってもらったとか、車に乗せてもらったとかのろけを散々聞かされた。
どんな人なの?って聞くとクマみたいな人だよ!って言っていた。
彼氏が出来て私たちとの遊ぶ時間が減っちゃうのは寂しいけど2人で祝福した
12月の最後は大きなイベントがある。
いつもさとみが一緒に来てくれるが、今年は資格を取るための試験が近いため来れなかった。
今までお客さんが並ぶことなどなかったのに、この日に限っては違った。
始まったときはそうでもなかったが、お昼過ぎてから段々増えてきていつの間にか列を作って並んでいた。
会計と商品を袋に詰めるのを一人でやっていたので、内心すごく焦っていた。
「800円になります」
「ありがとうございました」
もう少し早くしなくちゃと思い、慌てて接客する。
「1800円になります」
「一万円しかないんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。7200円のお返しですね」
暗算で計算して渡そうとすると
「えっ?違いますよね。8200円じゃないんですか?」
お客さんの方から指摘されてしまった。
「えっ?すいません!!」
1万円渡されて、焦って計算を間違ってしまった。
慌てて足りない分を渡した。
うわぁー間違えちゃった!!!
お金は一番間違いがあってはいけなかったのに!
その後も最近の失敗があとを引いて間違いを連発してしまった。
「すいませんでした。ありがとうございました」
一人一人対応しているが、まだまだ列に沢山の人が並んでいた。
こんなにも沢山の人が並んでくれたのに、ちゃんと対応出来ない自分に悔しさが込み上げる
上手くいかなくて目尻に涙が滲んできた時だった。
後ろからぽんぽんと肩を叩かれた
「大丈夫?手伝うよ」
飯島さんがいた!
「え?ええ?」
驚きすぎて目を見開いて固まってしまった
「なんで・・・」
動かない私の背にそっと手を添えて飯島さんは冷静に言った
「話は後で。何したらいい?」
冷静に言われ、今はゆっくり話ている場合じゃない事を思いだした。
「すいません。じゃあ商品を袋に入れてくれますか」
「うん。任せて」
お客さんからお金を受け取っておつりを渡すのを私がやり、飯島さんには売れた商品を袋に入れて貰った。
分担作業で効率がよくなってあっという間に列はなくなっていった。
お客さんがいなくなってとりあえず一息ついて2人で椅子に座っていた
「ありがとうございました」
ぺこぺことすっごい勢いで頭を下げた
「役に立てたのならよかった」
いい笑顔で言ってくれた。
(神だ!!!!神がいるよ!!!)
「本当に助かりました。飯島さんが声をかけてくれなかったらどうなってたことか。
あの、お礼がしたいのですが。」
「気にしなくていいよ?」
「イベントが終わったら食事奢らせて貰えませんか?」
飯島さんは驚いた顔していた。
(私なんかが食事に誘っちゃ迷惑だったかな)
私が不安そうにしてるのが分かったのか慌てて言ってきた
「食事するのは全然嫌じゃないからね!!したいんだけど今日はこの後予定があるんだ」
「そうですか、残念です。」
しょんぼりうつむきながら言う
じゃあお礼どうしようかなと考えていると
「お礼は別に気にしなくて大丈夫だよ?」
「それじゃあ私の気が済まないです。あんなに手伝って貰ったんですから!」
何かさせて下さいと力強く言うと、飯島さんはんーっと少し考えてからじゃあさ、予想外の事を言った
「葉月さんの本名教えてくれる?」
「え?」
私が不思議そうな顔すると飯島さんは焦ったように慌てて
「あっ!でも、嫌なら教えなくていいからね」
なんでそんなに焦ってるのか分からず首を傾げた
「嫌じゃないですよ。それじゃお礼にはならないじゃないですか。」
ホッと息をついてから嬉しそうにこちらに体を向けた
「俺には十分お礼になるよ。ずっと知りたかったんだ」
真剣な顔で目を合わせながら言われて、恥ずかしくなりつい目線を外してしまう
「あっ、あの、斎藤楓です」
目は合わせられなくて首の辺りを見ながら名前を言う
「楓さんか、いい名前だね」
「あ、ありがとうございます」
(なんでそんなに嬉しそうに言うの?目がみれないよ!!)
「じゃあ、頑張ってね」
ストラップを2個買ってくれた。お代はいいです!って言ったのに受け取ってはくれなかった
その後飯島さんは帰っていった
あれでお礼じゃ申し訳ないから後でストラップ作って、次のイベントであげようと思った。
上手くいったら私とさとみ、ともこの3人で登録したグループLINEに送ってと言ってあった。
そしたら何日かたってから連絡がきて、やっぱり彼はともこの事が気になっていたらしく正式にお付き合いするようになったらしい。
11月下旬に3人で集まってお祝いをすることになった
ともこは前より大人っぽくなっていた。
洋服も前は色が派手だったのが、落ち着いた色になっていた。
この前まで全然乗り気じゃなかったのに、食事奢ってもらったとか、車に乗せてもらったとかのろけを散々聞かされた。
どんな人なの?って聞くとクマみたいな人だよ!って言っていた。
彼氏が出来て私たちとの遊ぶ時間が減っちゃうのは寂しいけど2人で祝福した
12月の最後は大きなイベントがある。
いつもさとみが一緒に来てくれるが、今年は資格を取るための試験が近いため来れなかった。
今までお客さんが並ぶことなどなかったのに、この日に限っては違った。
始まったときはそうでもなかったが、お昼過ぎてから段々増えてきていつの間にか列を作って並んでいた。
会計と商品を袋に詰めるのを一人でやっていたので、内心すごく焦っていた。
「800円になります」
「ありがとうございました」
もう少し早くしなくちゃと思い、慌てて接客する。
「1800円になります」
「一万円しかないんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。7200円のお返しですね」
暗算で計算して渡そうとすると
「えっ?違いますよね。8200円じゃないんですか?」
お客さんの方から指摘されてしまった。
「えっ?すいません!!」
1万円渡されて、焦って計算を間違ってしまった。
慌てて足りない分を渡した。
うわぁー間違えちゃった!!!
お金は一番間違いがあってはいけなかったのに!
その後も最近の失敗があとを引いて間違いを連発してしまった。
「すいませんでした。ありがとうございました」
一人一人対応しているが、まだまだ列に沢山の人が並んでいた。
こんなにも沢山の人が並んでくれたのに、ちゃんと対応出来ない自分に悔しさが込み上げる
上手くいかなくて目尻に涙が滲んできた時だった。
後ろからぽんぽんと肩を叩かれた
「大丈夫?手伝うよ」
飯島さんがいた!
「え?ええ?」
驚きすぎて目を見開いて固まってしまった
「なんで・・・」
動かない私の背にそっと手を添えて飯島さんは冷静に言った
「話は後で。何したらいい?」
冷静に言われ、今はゆっくり話ている場合じゃない事を思いだした。
「すいません。じゃあ商品を袋に入れてくれますか」
「うん。任せて」
お客さんからお金を受け取っておつりを渡すのを私がやり、飯島さんには売れた商品を袋に入れて貰った。
分担作業で効率がよくなってあっという間に列はなくなっていった。
お客さんがいなくなってとりあえず一息ついて2人で椅子に座っていた
「ありがとうございました」
ぺこぺことすっごい勢いで頭を下げた
「役に立てたのならよかった」
いい笑顔で言ってくれた。
(神だ!!!!神がいるよ!!!)
「本当に助かりました。飯島さんが声をかけてくれなかったらどうなってたことか。
あの、お礼がしたいのですが。」
「気にしなくていいよ?」
「イベントが終わったら食事奢らせて貰えませんか?」
飯島さんは驚いた顔していた。
(私なんかが食事に誘っちゃ迷惑だったかな)
私が不安そうにしてるのが分かったのか慌てて言ってきた
「食事するのは全然嫌じゃないからね!!したいんだけど今日はこの後予定があるんだ」
「そうですか、残念です。」
しょんぼりうつむきながら言う
じゃあお礼どうしようかなと考えていると
「お礼は別に気にしなくて大丈夫だよ?」
「それじゃあ私の気が済まないです。あんなに手伝って貰ったんですから!」
何かさせて下さいと力強く言うと、飯島さんはんーっと少し考えてからじゃあさ、予想外の事を言った
「葉月さんの本名教えてくれる?」
「え?」
私が不思議そうな顔すると飯島さんは焦ったように慌てて
「あっ!でも、嫌なら教えなくていいからね」
なんでそんなに焦ってるのか分からず首を傾げた
「嫌じゃないですよ。それじゃお礼にはならないじゃないですか。」
ホッと息をついてから嬉しそうにこちらに体を向けた
「俺には十分お礼になるよ。ずっと知りたかったんだ」
真剣な顔で目を合わせながら言われて、恥ずかしくなりつい目線を外してしまう
「あっ、あの、斎藤楓です」
目は合わせられなくて首の辺りを見ながら名前を言う
「楓さんか、いい名前だね」
「あ、ありがとうございます」
(なんでそんなに嬉しそうに言うの?目がみれないよ!!)
「じゃあ、頑張ってね」
ストラップを2個買ってくれた。お代はいいです!って言ったのに受け取ってはくれなかった
その後飯島さんは帰っていった
あれでお礼じゃ申し訳ないから後でストラップ作って、次のイベントであげようと思った。