透明な毎日だった。
0章 始まり
鏡に自分以外なんてうつらない。
そんな気がした。
壊れたのかな、不良品かな、そんな訳ない。
だってそこにうつってるのは、1枚の手紙だから。
手を伸ばす。それだけの動作なのに手は震えている。
手が届く。それだけで誰からの手紙なのかすぐにわかった。

理由は簡単で、


それはただ透明な毎日だったから。
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