透明な毎日だった。
4章 最後はきっと
そして修学旅行から1週間がたったある日。

水澄は、


学校に来なくなった。

先生は、何も言わなかった。

僕は自分の立てた仮説を確かめるために。
水澄に会うために。
放課後、町にある大きい病院へ走った。

水澄は、病気なんじゃないか。
僕がもっと早く気づいていれば。

「っっ!」
悔しさのあまり噛んでしまった唇からは血が滲む。
でも僕には何の痛みも感じなかった。
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